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資本主義 対 資本主義


資本主義対資本主義資本主義対資本主義
(2011/10)
ミシェル アルベール

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本書では、授業でもいわれていたライン型資本主義とアングロサクソン型資本主義との対比を主に扱っている。初めはライン型資本主義の利点が述べられ、いかに社会保障や教育をおろそかにすることが社会に不利益か述べている。社会保障を商品化した結果、アメリカでは病院に行く前に弁護士に相談するなどという事案があったらしい。今のオバマ・ケアはいい流れだと思う。しかし、なおオバマの政策に反対する人々がいるらしい。競争型社会で富を得た人々である。一億総中流では日本人が満足しなくなったように。

 以下引用この文章は素晴らしい。

「あらゆる資本主義は、公共セクターのおかげで平常に機能している。そのセクターを、利潤の精神やさらに利潤を追求する精神が浸透したり、駆り立てたりしてはならない。高級官僚、兵士、司法官、視察、芸術、学者等がこうした精神に支配されれば、社会は崩れ、経済のどんな形態も危険にさらされる。最も貴重で高貴な人間の財産は、名誉、喜び、愛情、他人に対する敬意でそれらは市場で取り扱われてはならないのだ。そうでないと社会はどんなものであれ根底から揺らいでくる。資本主義以前から存在し、これと無関係の一つの精神が、資本主義の枠組みを支えるのである。だが資本主義経済はその発展と成功それ自体によって、大衆の評価と感謝を受け、快適な暮らしと物質的豊かさへの趣向を発展させる限り、伝統的制度と精神構造を傷つけるのであって、それなしでは、社会秩序はありえない。資本主義は、消耗し腐敗する。資本主義は活力をもたらすのではなく、膨大に消費するのである」

第9章くらいからまたヨッもう